『FORMULA 1』第12戦の舞台はオランダ、ザントフォールト サーキット。北海沿いの砂丘に囲まれたこのコースは、独特の起伏とバンクが特徴のテクニカルコースとして知られる。中でも最終コーナー「アリー・ルイエンダイク ボッホ」と3コーナー「フーゲンホルツ」には大きなバンクが設けられ、ドライバーは遠心力とグリップの限界を感じながらマシンをねじ伏せていく。コース幅が狭く、オーバーテイクが難しいレイアウトゆえに、予選順位が決勝結果に直結しやすいのも大きなポイントだ。
一方で、タイヤマネジメントと戦略が勝敗を分けるのもこのサーキットの特徴。路面の摩耗や持続的にかかる横Gによりタイヤへの負荷は大きく、ピットインのタイミングやタイヤ選択がレースの流れを大きく左右する。さらに、海に近い立地特有の風も無視できない要素で、突風による挙動の変化がドライバーのコントロールを試す。
スタンドを埋め尽くす観客の熱狂も、このグランプリを語る上で欠かせない。オレンジ一色に染まる観客席と大歓声は、他の開催地とは一線を画す独特の雰囲気を生み出す。ドライバーたちはその大声援を背に、極限のバトルを繰り広げる。