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更新日: 2023年9月25日  
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昼間のうちに必ず一度受診して

赤ちゃんの病気は、突然始まることがほとんどです。病気の進み方も大人に比べてとても速いですし、悪化するときもあっという間。ですから変だなと思ったら、受診を先延ばしにしないことが大切です。夜中に様態が急変することもしばしばなので、昼間の診療時間内に、必ず一度は受診しておきましょう。
 そのためにも、近所にかかりつけの小児科を確保しておくのが大切です。地域の、夜間や休日の診療体制もチェックしておいてください。



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泌尿器 赤ちゃんをお風呂にいれるとき、あうりはおむつ替えをするときは性器をよく観察し、トラブルがないかチェックしましょう。性器の正しい洗い方、拭き方を覚えて、いつも清潔にしてあげてくださいね。

どんな様子ですか?

男の子
男の子の性器は陰茎と陰嚢から成り立っています。陰茎はおちんちん、陰嚢はその下にある袋のこと。赤ちゃんの陰茎は包皮というやわらかい皮膚に覆われていて、この皮のしたに引っ張ると陰茎の頭の部分である亀頭が現れます。亀頭の先の細い割れ目がおしっこの出口である尿道口です。また、陰嚢の中は2つの部屋に分かれていて、卵型で小指の先ほどの大きさの睾丸が1つずつ入っています。睾丸は精子や男性ホルモンをつくる場所。活動しやすいよう、陰嚢は伸縮して温度調節をします。

陰茎が赤く腫れ、膿が出る

おちんちんの先が炎症を起して赤く腫れているときは亀頭包皮炎が疑われます。おむつに膿がつくことも。かゆみや痛みを伴うこともあり、機嫌が悪くなったり、性器をいじったりします。また、尿路感染症の場合も膿や血尿などの症状が診られます。高熱が出ることも。おかしいと思ったら、早めに受診しましょう。

陰嚢部が腫れている

陰嚢の片側、あうりは両側が大きく腫れているときは陰嚢水腫か鼠径ヘルニアの可能性があります。陰嚢水腫は痛みを伴いませんが、鼠径ヘルニアは痛みがあることも。おふろに入ってリラックスしたときや泣いたとき、便秘をしているときにママが気付くことが多いようです。腫れに気付いたら、まずは受診を。

陰嚢に睾丸がない

陰嚢に触れたとき睾丸がない、陰嚢が片側だけ小さいなどの場合は停留精巣の疑いがあります。足の付け根に丸いしこりがあることも。痛みは泣く、自然に治ることも多い病気です。1歳を過ぎても治らない場合は手術がひつようなので、以上に気付いたら医師に相談し、経過を見守りましょう。

女の子
女の子の性器は外性器と内性器に分かれています。外性器は外陰部ともいい、大陰唇(恥骨と会陰の間の左右のふくらみ)、小陰唇(左右の大陰唇の内側にあるひだ)、会陰(膣口と肛門の間の部分)、尿道口などからないr立っています。内性器には子宮や卵巣などがあります。女の子の性器は将来、月経血を出したり、妊娠・出産をする、大切な器官です。

膿のようなおりものが出る

おむつに黄色や茶褐色のおりものがうついていたら、膣前庭炎の可能性が。外陰部が赤く腫れて痛み、かゆがったり、おしっこのときに泣くこともあります。このような場合は病院へいったほうがいいでしょう。外陰部が少し赤く腫れている程度なら、お湯で洗って清潔にしてあげれば、ほとんどの場合は自然に治ります。


性器・泌尿器の主な病気

こんな病気

治療法

包茎

包茎とはおちんちんの先端の亀頭が、いつも包皮に覆われている状態のこと。包皮を引き下げようとしても亀頭がまったく見えない場合を真性包茎、包皮を引き下げると亀頭が現れる場合を仮性包茎といいます。赤ちゃんは包茎なのが普通で、成長にしたがって自然に皮がむけることがほとんどです。ただ、おしっこが包皮の間にたまってうまく出ない、亀頭と包皮の間に細菌感染が起こり亀頭包皮炎を繰り返し起こす場合は受診が必要です。
 亀頭包皮炎は陰茎が赤く腫れ、痛みを伴う病気で、おむつに膿がつくこともあります。

仮性包茎は病気ではないので治療はしません。真性包茎も乳幼児期は基本的に治療は必要ありませんが、おしっこが出にくい、亀頭包皮炎を繰り返すなどのトラブルがあるときは手術をします。手術は余分な包皮を和のように切り取る方法で、15分程度で終わるものですが、乳幼児の場合は全身麻酔になります。また、亀頭包皮炎の治療は患部を消毒し、抗生物質入りの軟膏を塗ります。炎症がひどい場合は抗生物質の内服薬を服用することも。 

停留精巣

睾丸は胎児期の初めにおなかの中でつくられ、成長するとともに降りてきて、産まれるころには陰嚢ないにおさまるのが普通です。それが、なんらかの理由で陰嚢の中におさまらない状態を停留精巣といいます。触っても睾丸がなく、足の付け根に丸いしこりがみられるのが特徴。片側だけに見られることが多いようです。

6ヶ月くらいまでは睾丸が自然に陰嚢に降りてくることがあるため、しばらくは経過を関節しながら様子を見ます。自然に降りてこない場合は、1歳z年後に手術で睾丸を下ろし、正常な位置に固定します。

陰嚢水腫

陰嚢に水がたまり、大きくふくらんで腫れている状態。退治のときにおなかの中にあった睾丸が陰嚢ないに下りてくるときに、腹水が陰嚢に流れ込みたまってしまったことが原因です。片方だけ腫れる場合と両方腫れる場合があります。鶏卵くらいの大きさになることもありますが、触ってもぶよぶよしていて、痛みもありません。懐中電灯を当てると、中に睾丸が透けて見えます。同じように陰嚢が腫れる病気に鼠径ヘルニアが挙げられますが、この場合は光を当てても陰嚢が透けて見えません。

ほとんどの場合、陰嚢にたまった分泌液は自然に吸収されて、1歳ゴロまでには直ります。鼠径ヘルニアや停留精巣を合併している場合、2〜3歳になっても治らない場合、陰嚢が異常に大きい場合は手術をします。

尿路感染症

尿路とは腎臓、尿管、膀胱、尿道までの、尿がつくられて排泄されるまでの通り道のこと。そのどこかで細菌に感染し、炎症を起す病気です。炎症を起した部位によって腎盂腎炎、膀胱炎などの病名がつけられています。腎盂腎炎はせき、鼻水などの風邪の症状がないのに38℃以上の高熱が出ます。赤ちゃんは不機嫌で、顔色が悪く、食欲が落ち、嘔吐などの症状が診られることも。膀胱炎はおしっこが近くなり、おしっこを出すときに痛みがあるため不機嫌になったりします。おむつに膿がついたり、血尿が出ることもあります

原因となる最近を調べ、適切な抗生物質を服用します。尿路感染症は病気が原因で起こることも多く、繰り返す場合は精密検査をすることも。

膣前庭炎

小陰唇に囲まれた、膣口のまわりの膣前庭が細菌感染して、赤く腫れます。かゆみや痛みを伴い、炎症がすすむとにおいの強い黄色や茶褐色のおりものが出ることもあります。赤ちゃんは機嫌が悪く、患部をかきたがります。

赤くなって、少し腫れている程度なら、入浴したとき石鹸でよく洗い、きれいに洗い流すだけで自然に治ります。症状が強いときは、抗生物質の入った軟膏を塗ります。



ホームケアのポイント

男の子

洗い方

ほとんどの赤ちゃんのおちんちんは亀頭と包皮がくっついています。この間に恥垢という白いカスのような汚れがたまりやすく、そのままにしておくと最近が繁殖しトラブルを引き起こすことがあります。日ごろからおふろできれいに洗ってあげましょう。洗うときは、包皮がラクにむけるところまでそっとママの指で押し下げ、あわだてた石鹸で優しく洗い、ぬるま湯で流せばOK。無理にむいて洗う必要はありません。

拭き方

うんちのあとは、おしりだけでなく性器もきれいにふきましょう。陰茎の裏側や陰嚢のしわの間も丁寧に汚れをふきとって。ゆるゆるうんちのときは、とくに注意してくださいね。

女の子

洗い方

女の赤ちゃんの外陰部には、大人の女性のように膣を細菌から守ってくれる菌がまだいないので、細菌感染を起しやすくなっています。また、おむつをしているとうんちやおしっこが膣に入り込んでしまい勝ち。毎日のお風呂でよく洗って、清潔にしてあげましょう。ママの指でそっと押し広げ、ぬるま湯で洗い流せる範囲を洗います。石鹸を使うときは刺激の少ないものを選び、よく泡立ててつかって。洗いすぎはデリケートな赤ちゃんの膣粘膜によくないので、注意しましょう。

拭き方

女の子の外陰部はうんちなどから大腸菌が入りやすくなっています。おしりをふくときは、前から後ろにふいて、膣の中に入らないように気をつけてください。下痢のときは座浴かシャワーで流したほうがいいでしょう。


夏風邪 / ウイルス性髄膜炎 / ヘルパンギーナ / 手足口病 / 咽頭結膜熱・プール熱 / 熱中症 /
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鼠径ヘルニア
おなかの中にあるはずの腸が、太ももの付け根の鼠径部にある小さな穴から飛び出す病気で、男の子によく見られます。性器・泌尿器の病気ではありませんが、停留精巣や陰嚢吸い主と合併していることもあります。陰嚢水腫との違いは、鼠径部のふくらみが急に大きくなって痛みを伴ったり、状況によって大きさが変わること。このような症状があるときは、受診しましょう。場合によっては手術をすることもあります。



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