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| 菌のついた手でさわったところに次々広がる |
とびひは春から夏、さらに9月ころまでの暑い季節に多い皮膚病です。うつる病気で、1歳以下の赤ちゃんでもかかります。
最初は、皮膚に小さな水ぶくれができます。この水ぶくれの中の汁に、とびひを起す菌が入っています。水ぶくれはすぐにつぶれてただれ、ジュクジュクした汁を持つようになり、きたないかさぶたがつきます。
とびひの水ぶくれは、強いかゆみがあるのが特徴。かきこわすと、汁の中の菌が次々に他の場所に飛び火して、症状が全身に広がってしまいます。
原因になる菌は、黄色ブドウ球菌、またはA群連鎖球菌です。これが虫刺されなどをかきこわしたところについて、症状を起すのです。
ブドウ球菌は鼻の穴の中などに誰もが持っている金です。赤ちゃんや子供が感染しやすいのは、皮膚のバリア機能が未熟で、抵抗力も弱いせい。特にアトピー性皮膚炎のある子は皮膚のバリア機能が低下しているので、とびひになりやすい傾向があります。
飛び火は、菌をやっつける抗生物質を用いないと、治りません。夏は特に菌が繁殖しやすく、ほうっておくとあっという間に広がります。悪化してからやっと受診する人もいますが、とにかく早めの受診が第一です。
抗生物質の塗り薬のほか、症状の程度によっては飲み薬も使います。適切な薬できちんと治療すれば、3日くらいで軽快、1週間くらいで治ります。
最近は黄色ブドウ球菌を殺す抗生物質に耐性を持つ菌(MRSA)で起こる、とびひも増えましたが、その場合も医師は抗生物質の種類を変えて対応します。
いずれにしても、薬を途中でやめると再発するので、完全に直るまできちんと治療をすることが大切です。
なお、ステロイド軟こうはとびひを悪化させるので、自己判断で手持ちの薬を使わないのも、とても大切です。 |
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| 全身症状に及んだり、脳炎を起すことも |
気をつけたいのは、とびひをきかけに起こる病気SSSS(ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群)です。黄色ブドウ球菌が出す毒素が全身に回り、発熱や痛み、皮膚がやけどしたときのようにずるっとむけるなど、強い症状を起す病気です。年齢に関係なく起き(赤ちゃんでもなります)、やはり夏に多い傾向があります。
これもステロイドを塗ると症状が悪化するので、早めの受診が大切。熱があり、抱っこをすると痛くていやがるなど、気になる症状があればすぐに皮膚科へ。抗生物質の点滴や塗布で、あとを残さずに治ります。 |
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| ホームケアのポイント |
| 体の中からと外側から、両方向の薬でより早い改善が期待できるので、服用する抗生物質と、直接塗る抗生物質入り軟膏を処方します。とびひになったところは、シャワーなどの流水でよく洗い流し、消毒して抗生物質入り軟膏を塗ります。
・抗生物質
・抗生物質入り軟膏
きれいになった患部にきちんと薬を塗る
処方された薬は医師の指示どおり、最後まで使い切ります。完全に治るまでは兄弟も一緒のお風呂は避けて。肌が触れ合うことでうつります。 |
夜寝るときはガーゼをひと巻きしてもOK
寝ている間に水泡をかきこわすと悪化してしまいます。寝るときにガーゼをひと巻きして患部をカバーするのはOKです。 |
感染力が強いのでタオルは別々に
菌の感染力が強いので、家族や兄弟は同じタオルを使わないこと。菌がついたタオルや衣類の洗濯も別にしましょう。
浴槽につかるよりシャワーのほうがいいでしょう。 |
患部は石鹸で丸く円を描くように洗う
水泡がかさぶたになったら早めにとりましょう。かさぶたがとれるよう、丸く円を描くように軽く優しく洗います。力を入れすぎると患部がえぐれてしまうので、気をつけて。 |
ママも赤ちゃんもよく手を洗い、つめの汚れもブラッシング
菌のついた手で触れると、肌のほかの部分にもとびひが広がってしまいます。手はよく洗って。つめの中もつめブラシできれいに洗いましょう。 |
| 患部にバンソウコウをはってはダメ
かきこわし予防のために患部にバンソウコウをはると、内部の湿度が上がりバンソウコウの中で菌が増えてしまいます。 |
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